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2012.06.09

センダック氏ブラッドベリ氏死す

先月、そして今月と、名の知られた作家がふたり、相次いで亡くなっています。

 
5月8日、アメリカの絵本作家、モーリス・センダックが亡くなりました。83歳でした。
10年ほど昔、ある坊さんの研修会にて講師の先生が、「これが、世界でもっともすぐれた絵本です」と紹介されたのが、センダックの『かいじゅうたちのいるところ』でした。
そういうのに弱いワタシ(笑)は、もちろんさっそく購入し、ムスコズが寝るときに読み聞かせしていました。

お母さんにしかられた男の子が、いつの間にか冒険に旅立ち、怪獣たちと知り合って王さまになり、最後にまた家に帰ってくるというストーリーです。

4572002150 かいじゅうたちのいるところ
モーリス・センダック じんぐう てるお
冨山房 1975-12-05

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絵がね、ちょっと不気味ですばらしい。

 
そして6月6日、アメリカのSF作家、レイ・ブラッドベリが亡くなりました。91歳でした。
巨匠の一人ですよね。『華氏451度』が有名でしょうか。ワタシ的には、圧倒的にこれです。

4150401144 火星年代記 (ハヤカワ文庫 NV 114)
レイ・ブラッドベリ 小笠原 豊樹
早川書房 1976-03-14

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火星へ移住していく地球人たちの姿を描いた小説、、と言えるでしょうか。ひとつの長編として読めますが、独立した短編の集合体のようです。
怖くて切なくて悲しくて、とてもとてもワタシ好みです。

いちばん好きなのは、「空のあなたの道へ」。奴隷として働かされてきた黒人たちが、決意して集団で火星へ移住していこうとする話しです。短いので一気に読めます。
『火星年代記』には、アメリカ社会への風刺が色濃くあると言われていますが、それがいちばんわかりやすい形で出てきている物語かと思います。

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