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ミステリー作家 エラリー・クイーン

偉大なるミステリー作家たち」というNHK-BSの番組で、エラリー・クイーンを特集しているのを見ました。石坂浩二が司会で、クイーンの生涯や作品を紹介しながらクイズを出し、ミステリー好きの学生さんが答えを考える、、という趣向でした。

クイーンは好きで、、ミステリー作家ではいちばん好きですね。よく読んでいたのは高校生のころなので、そういう懐かしさもあるかな。


エラリー・クイーンは藤子不二雄やモンキーパンチといっしょで、2人1組のコンビ作家です。ひとりはトリックや設定を担当、もうひとりは文章を担当していました。
また、バーナビー・ロスという別名でも作品を発表し、仮面をかぶった2人がひとりづつクイーンとロスを演じて激論を交わす、、という宣伝もあったそうですね。

番組ではニューヨークロケの映像も。こういう関連で見ると良いなぁ。(なんだか、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』を思い出します。クイーンとはぜんぜん違う毛色なのに)
そして、レベルの低い文学だと思われていたミステリーを、高い水準の知的エンターテインメントに育てた、、との評価が。ロックにおけるビートルズや、マンガにおける手塚治虫のそれといっしょですね。初期の「国名シリーズ」では、ラスト前に「事件の手がかりはすべて明かされた。さあ読書諸君よ、犯人を当ててみたまえ」という挑戦が入っているのがお約束でした。

 

↑ このあたりがとくに好きなトコロです。

左から
『Yの悲劇』は、今でも「日本人の好きな海外ミステリー」なんかだと上位に入ってくるのでは。当初はバーナビー・ロス名義です。
ある老婦人が、なんとマンドリンで撲殺されるという事件。なぜマンドリンなのか。そして、犯人に接触した盲聾唖の娘が示した犯人像とは・・。

『オランダ靴の謎』は、私が唯一犯人を当てた小説です(笑)
公開手術室に運ばれてきた患者。そのシーツをめくると、すでに絞殺された後だった。犯人が履いていたと思われる靴から導き出される答えは・・。

『エジプト十字架の謎』は、いちばん初めに読んだクイーンで思い入れありますね。
殺されて首を切られ、頭のない「Tの字」で貼り付けにされる被害者たち。なぜ、こんな残虐なことがおこなわれたのか・・。

『中途の家』から、いわゆる中期クイーンに入っていきますね。
ある地方都市で殺された男。彼には、貧乏な行商と、裕福な大富豪というふたつの顔があった・・。

『災厄の町』 これがいちばん好きです。架空の都市ライツヴィルもの第1弾ですね。
結婚式直前に姿を消した夫が戻り、許婚のノーラは何も聞かず夫婦となった。ところが、夫の荷物から、妻の死を知らせる未投函の手紙が見つかった。私は夫に殺されるのか??

『フォックス家の殺人』もライツヴィルものです。
戦争のPTSDに悩む大尉は、その裏に、自分の母が父に毒殺された過去があると思いいたる。はたして、本当に父が犯人なのか・・。

 
はじめは鼻持ちならないインテリキャラだった作中のクイーン探偵が、どんどん人間味あふれる人物に変わっていくのは、じつは第2次世界大戦の影響があったのだ、、とも知りました。
『フォックス家』なんかまさにそうですね。ミステリーを通じて社会の矛盾をさぐる狙いも、きっとあったのだと思います。

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