娘と映画をみて話す 民族問題ってなに?
ちょうど2年前の今日、旧ブログで紹介していた本です。
9.11から8年。アメリカ大統領も替わり、状況の変化もあることでしょうね。ただ、こういうところで描かれている「根っこの問題」みたいなものは、いつまでも私たちを試そうとするのだろうな、、とは思います。。
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ハワイで生まれ、日本とアメリカの2つの国籍を持つ高校生・ナニが、社会学者の父親(日本人)と民族問題をテーマにした7つの映画(『クラッシュ』とか『ホテル・ルワンダ』とか)を見て話し合う・・という内容です。
ここでは、「民族(生活や言葉、文化を同じくするもの)」が歴史の上で最初から存在するのではなく、「私たちはひとつの民族だという考え・スローガン」に後追いの形で、文化や生活が統一されていった・・という考えが紹介されています。
現在当然のように思われている「民族の区別」は、じつは時代によって変わりうるあやふやなものであるわけです。民族どうしの対立も、じつは政治に作られた面があるのではないか・・ということを示唆しているようです。
そこからたとえば、「民族問題」というのは、独裁を目指すある人物にとって、敵対するグループをやっつけるための、兵士の動員に役立つ「アジテーション道具」だという指摘もされています。
なので、「民族問題」とは言わば戦争への起爆剤に過ぎず、その裏には、たとえば人口増による貧困といった「戦争の本当の遠因」が横たわっていることを忘れてはいけない・・のだそうです。
こう言われると、たとえばイラクやアフガニスタンの問題においても、「民族」や「宗教」すら表向きの理由なのではないかと考えてしまいます。
貧困というのは、大きな大きな問題なのですね。そこから来る絶望を、人間はいつか克服することができるようになるのでしょうか・・。
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