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娘と映画をみて話す 民族問題ってなに?

ちょうど2年前の今日、旧ブログで紹介していた本です。
9.11から8年。アメリカ大統領も替わり、状況の変化もあることでしょうね。ただ、こういうところで描かれている「根っこの問題」みたいなものは、いつまでも私たちを試そうとするのだろうな、、とは思います。。

 

4773807059娘と映画をみて話す 民族問題ってなに?
現代企画室 2007-06

by G-Tools

 
ハワイで生まれ、日本とアメリカの2つの国籍を持つ高校生・ナニが、社会学者の父親(日本人)と民族問題をテーマにした7つの映画(『クラッシュ』とか『ホテル・ルワンダ』とか)を見て話し合う・・という内容です。

ここでは、「民族(生活や言葉、文化を同じくするもの)」が歴史の上で最初から存在するのではなく、「私たちはひとつの民族だという考え・スローガン」に後追いの形で、文化や生活が統一されていった・・という考えが紹介されています。
現在当然のように思われている「民族の区別」は、じつは時代によって変わりうるあやふやなものであるわけです。民族どうしの対立も、じつは政治に作られた面があるのではないか・・ということを示唆しているようです。

そこからたとえば、「民族問題」というのは、独裁を目指すある人物にとって、敵対するグループをやっつけるための、兵士の動員に役立つ「アジテーション道具」だという指摘もされています。
なので、「民族問題」とは言わば戦争への起爆剤に過ぎず、その裏には、たとえば人口増による貧困といった「戦争の本当の遠因」が横たわっていることを忘れてはいけない・・のだそうです。

 
こう言われると、たとえばイラクやアフガニスタンの問題においても、「民族」や「宗教」すら表向きの理由なのではないかと考えてしまいます。
貧困というのは、大きな大きな問題なのですね。そこから来る絶望を、人間はいつか克服することができるようになるのでしょうか・・。

コメント:4

overQ 2009年9月13日 21:03

これは難問ですよねえ。。

アフリカも、ヨーロッパ勢力が、地元民に団結されると困るんで、アメとムチを使い分けて分断したのが、民族対立のきっかけだと、よく言われます。
集団を組織して、効率よく働かせようとすると、どうしてもこういう手法に陥ってしまうのではないか、とも危惧します。

味方してくれるものには褒章を与えて、より自主的に働いてくれるようにしたくなるし、邪魔する反対勢力はなるべく排除ということに、やっぱりなりがちだから。
そして、それは「味方するか、敵対するか」という地元民の分断を生みます。
その集団が、うまく組織しさえすれば、すごく生産的になれるとわかってる場合は、なおさらです。
労働組合をあしらうときや、警察が暴力団に対処するとき、また先生が学級を運営する場合でさえ、じつは似たような状態になってるかもしれません。

搾取するつもりじゃなくて、その集団をいい方向へ導くつもりで始めても、結局、同じ状況に陥る可能性があるのではないか。
「いい結果」を出そうとして、効率化を目指せば目指すほど、そうなっていきそう。
「援助」というのは、全然簡単なことではないのかもと思ったりします。
しかも、「援助」したがる人が複数いて、おたがい競争しあってる場合はなおさら。

  +

話はかわって。

ビートルズ・リマスター、聴き始めましたよ!
これまでとだいぶ感じのちがう曲もあれば、あんまり変わらないのもあって、リマスターを行った人たちも、いろいろ試行錯誤したんだろうなと思って聴いています。

初期のロックンロールの、リンゴのドラムが、今は気に入っています。
あの跳ねるようなリズムが、ジョンのリズムギターに伝染し、ポールの目立ちすぎるベースへと伝播していったのでは。
後期の曲は、ジョージのが気持ちいいです。「ロング・ロング・ロング」が溶けてしまいそうで、いい感じ☆

shosen 2009年9月14日 11:29

overQさんありがとうございます
これはおっしゃるとおり、人間の根っこに関わるようなことで、ずーっと昔からずーっと未来までつながる難問なのでしょうね。

衆議院選挙をみてもわかるように、「改革か否か」とか、「政権交代か否か」みたいな、よく言えばシンプルな、悪く言えば乱暴な分け方に私たちは惹かれてしまいますよね。
人間は社会的な動物だってよく言われますし、そこに「分断の手法」が出てくるのは避け得ないものなんだろうな、、とは思います。

たぶん、分断に支配者の恣意的なものが加わってヘンになっていくのでしょうね。互いにスケープゴートみたいにし合いあってしまうのかな。
分断される気持ちよさみたいなのもある気がしますが、じつは、それが解決の本筋ではなく、もっと根本の問題があるんだ、、ということを見る目を養え、、と教わった気がします。

あ、ビートルズお聴きになってますね。
私も順番に聴き始めて、やっと『フォー・セール』まで来ました(笑)
明らかに、私の耳でも音が良くなったことがわかりました。すごいなぁ、、と思いますね。
はい、リンゴのドラム、カッコいいっすね。ステレオ版で買ったので、さらにわかる気がします。音がうまく「分断」されていて。
これから中期~後期になっていきますが、ますます楽しみです。

mayu 2009年9月15日 01:16

ジャズを勉強する時、
自ずと、アメリカ大陸へのヨーロッパからの移民(イギリス人やスペイン人など)たちが奴隷として家畜以下、生き物というより物のように連れて来たアフリカ人達(後にアフリカン・アメリカン)の存在と彼らの悲しい歴史を見過ごすわけには行きません。300年以上にわたる、アメリカにおける奴隷制度。そして現代になってからも尚続く人種差別。

これもアメリカだけど、行ってみたくて、願いが叶ったヨセミテ国立公園では、
アメリカ大陸原住民=インディアンの住む場所、生活や命をかつてのアメリカ大陸開拓者が奪った歴史に触れる貴重な機会がありました。

そして、オーストラリアでも2007年に首相となったケビン・ラッドが、長い長い歴史の中で、初めて「ヨーロッパからの移民(主にイギリス人)たちがオーストラリア大陸の原住民アボリジニに対して行って来た、迫害、差別に対して、公式に謝罪する」言葉を述べました。

これらは民族間起こった人種差別というとても悲しい歴史なのですが...。
何らかの理由である民族は強者になり、ある民族は弱者となった。その当時は強者は弱者より勝っており、「より良く生きる権利」があるとされていた...。(つまり強者が弱者を守るなどという発想はない...)
進化した人の頭で冷静に考えても絶対に非道であることを、いとも簡単に長い間行って来た(今も消えていない行いの)事実があります。理解し難い事実です。

実は、私は今オーストラリアに来ておりまして...。
アボリジニについてもとても興味を持っているので、この機会に是非勉強したいと思っています。

ポイントが人種差別という事に集中してしまいましたが、shosenさんが紹介された本、是非読んでみたいです!

shosen 2009年9月15日 23:18

mayuさんありがとうございます
おお、じっさいアメリカ生活を体験された方ならではの、真に迫るコメントをいただきありがとうございました。
そう思うと、オバマ大統領の誕生というのは、本当に歴史に残る大ニュースですよね。

日本にもやっぱりこういう問題はあるわけで、こういうとき、教育の責任というものを痛感する気がします。
「人権」とは近代的な概念ですので、私たちはまだまだ、ここを強く意識していかないと流されてしまうのでしょう。というのは、人間には、他と区別して、その差違によって自らを確立(?)しようとするクセ(?)があるだろうと思うのです。
これも「平和」といっしょで、理想を目指して歩む姿に答えが現れているのかな、、とも思います。


ところで話しが変わって恐縮ですが
ワールドハピネスは行かれたのでしょうか?
私はBSで放映されたのを見て、ため息ついてました(笑)
(それをお聞きしようとして、mayuさんトコロも伺ったのですが、アメブロ以外の人がコメントできなかったので・・)

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